土地保護センターで働くにあたり、必要な事項を記したファイルです。新人はこちらのファイルを熟読の上勤務に当たるように。
我々が保護する対象です。都道府県ごとに1人の土地娘が存在し、現在47人の土地娘がセンターにて暮らしています。彼女らは明治時代の廃藩置県後、その後の土地の安定に伴い生まれた存在です。そのため見た目は十代後半の少女のように見えますが、実年齢は我々を遥かに上回っています。
また当センターでは土地娘の服装として次の図の制服を定めています。強制ではありません。最近では主に正装、あるいは施設内の服装として利用されているようです。普段から着ている子とそうでない子の差が激しいように感じます……。

簡単に彼女達の存在理由を説明すると、都道府県の生きたお守りのようなものです。また彼女らは土地の魂そのものを有しており、明治以前の記憶も持ち合わせています。
また保護される理由としては彼女らが人間によって害されるとその土地娘の担当する土地にも害が加わることが報告されているためです。しかし害を一切加えなかったとしても科学的な理由により災害等は起こります。とはいえ、彼女たちを守ることで人々を守ることが出来るのは言うまでもありません。そして、逆に元となった都道府県に何らかの災害が発生すると怪我をするようです。
更に彼女らは日本国内限定でテレポート、つまり瞬間移動ができることが確認されています。それ以外の特殊能力は現在未確認です。
ちなみに握力等は本気を出すとすごいものが出ます。護身用だそうです……。
他の地方とはここでは都道府県内で二つ以上の地域に分けることが出来る土地娘に、その地域の数の分だけ別の少女がつくこと、そしてその少女たちを指します。 普段はメインに溶け込んでいるようですが、必要とあらば出てくる、不思議な存在です。
土地娘の管理について
近年のデジタル技術の進歩により、土地娘の管理もデジタルで行うようになりました。まず、彼女たちは特種なスマートフォンの携帯を義務付けられています。これにより職員は彼女達の位置情報を把握することが出来ます。また必要に応じて連絡を取ることも出来ますし、さらには土地娘同士でのコミニュケーションも楽になりました。
そしてこのこの共有ファイルの中には土地娘の性格等々のデータも記録されています。もし変更がある場合には必ず上司に報告の上加筆修正をお願いします。